ホーム > 会社情報 > 事業内容 > 木材用塗料事業 > 塗料のお話 > 塗装方法の種類と特徴
木材用塗料事業フィルム関連事業DIY&教材用塗料事業海外拠点

塗料のお話

もくじに戻る

2.塗装方法の種類と特徴

塗装とは被塗物の表面に塗料の被膜を形成させることですが、塗料を塗る方法として色々な方法が開発されています。現在までに開発されている方法を以下に示します。

塗装法 方法 適応する塗料 特長 適用する
被塗物
作業
能率
設備費
溶剤の
蒸発の早さ
粘度 種類
ハケ ハケを用いる 早くないもの 低粘度から高粘度まで幅が広い 調合ペイント合成樹脂塗料その他の水性塗料一般 一般的 一般
ヘラ ヘラを用いる 初期早くないもの 可そ性の大きなもの 各種パテ類 一回で厚く塗れる 比較的平滑な
もの
スプレー 圧縮空気を用いて塗料を霧化して噴射させる 早くてもよい チキントロピーのはなはだしくないもの ラッカー合成樹脂塗料一般 膜厚が比較的平均に塗れるシンナーが多くいる 一般
エアレススプレー 塗料に高圧を加え特殊ノズルから噴射させ霧化させる やや遅い方がよい 同上 同上 噴霧のはね返りが少ない 一般
ホットエアレススプレー 塗料の加熱蒸気とポンプにより塗料を加圧噴射させる やや遅いものが
よい
同上
熱時流動性のもの
ラッカー 厚く塗れる
シンナーへの節約
一般
ホットスプレー 塗料をヒーターで加熱して吹き付ける やや遅いものが
よい
同上 ラッカー 厚く塗れる
ブラッシング少ない
一般
流し塗り 被塗物に塗料を流しかける やや遅いものが
よい
低粘度 歴青質塗料
合成樹脂塗料
下塗塗料

塗料が少量ですむ
膜厚に差が生じやすい
中型のもの
カーテンフローコーター 塗料をカーテン状に流下させ被塗物を移動させてぬる 早くてもよい チキントロピーのはなはだしくないもの ラッカー
合成樹脂塗料
一定膜厚が得られ、ロスが少ない ベニヤ合板
カラートタン
静電
塗装
塗料に高電圧を帯電させ被塗物に付着させる 遅い方がよい チキントロピーのはなはだしくないもの 合成樹脂塗料
全般
塗料ロスが少ない
突出部エッジなどによく塗れる
木製品
金属製品

電着 水性塗料溶液中に被塗物をつけ直流電気を通電して塗る 関係ない 関係ない 水性塗料 塗料の節約
塗りにくい場所にも可
自動車ボディー
電気器具
その他金属
製品一般
流し塗り 塗料溶液に被塗物をつける やや遅いものが
よい
低粘度 合成樹脂塗料
全般
ラッカー
作業が簡単
タレができる
複雑な型のもの
小型のもの
しごき
塗り
ヘラなどを用いて塗料を塗り広げる 遅いものがよい 可そ性のやや大きいもの
高粘度
油ワニス
合成樹脂ラッカー
膜厚が平均するが付きにくい
何回もくりかえす
棒状のもの
鉛筆・針金
転がし
塗り
塗料を入れた容器の中に被塗物を入れ容器を回転させる 早くてもよい 低粘度 合成樹脂塗料
全般
小型のものを同時に大量に塗れるが塗膜がつきにくい ごく小型のもの
ローラーコーター 金属・ゴムローラーの間を通過させ塗る やや遅いものが
よい
全てのもの 合成樹脂塗料
ラッカー下地類
塗料節減
両面塗装可能
ベニア合板
カラートタン
遠心力 金網のバスケットの中に被塗物を入れ塗料中につけ遠心力でふり切る やや遅いものが
よい
全てのもの 合成樹脂塗料
全般
小型のものを同時に大量に塗れるが塗膜がつきにくい ごく小型の
もの
粉体 粉状塗料を静電気流動浸透漬法などで塗る 関係ない 熱可そ性のもの 粉体塗料 インナー不用
厚く塗れる
ロス少ない
金網
その他
金属製品
T・F・S トリクレンを溶剤とした塗料の中に被塗物を浸漬する 関係ない チキントロピーのはなはだしくないもの TFS塗料 不燃性
溶剤が回収できる
厚塗ができる
金属製品

ページTOPへ